Freedom Laboratory

もっと自由で、いいんじゃないの?

不思議な研究所

交差点の信号に緑の矢印が点灯した。

信号待ちの間、外観上ほぼ異常がないことは、、確認できている。

 

ゆっくり、悠々と駐車場に乗り上げる。

モニターと前後左右を確認しながら、、、

とにかく物に対して真直ぐに、スクエアに、定位置に停める。

 

30に上げた音量を20に下げる。

18℃のエアコンを切る。

サイドミラーを閉じる。

周りの状況を確認…

STOPボタンを押して、エンジンを切った。

 

昨日、たかが9%のチューハイを余計に1本多く飲んだぐらいで、これだ。

別にいいけど、もう11時が近い。

年々酒に弱くなっているような気がする。

自動ドアの鍵を廻して、辺りを見ながら真っ黒な扉を手で開いた。

 

今日の研究所は、どうやらこれからがOPENのようだ。

 

 

JUJUの歌が聞こえる。

牛乳を飲みながら新聞を見ていた。

ドアが開く音がして、こんにちはと言った。

 

郵便局の人が立っていた。

すかさず手元を確認して、急に愛想が良くなる。

現金書留だ。

 

サインをして、ごくろうさまで~すと、優しい感じで手を振った。

3通ある。

古くなったシュレッダーは、現金書留の封筒をそのまま裁断できない。

1つ1つ切り開いて処分する。

 

 

足を上げて、日が暮れてきた外を見ていた。

 

隣に、不思議なスナックがある。

まんま、笑ゥせえるすまんに出てくる魔の巣みたいなところだ。

もう、年金をもらえるぐらいの歳になるママがいる。

暗いところでしか会わないからか…?

15年前と何も変わってないように見える。

 

飲酒運転が厳しくなって、もう何年も行けてない。

ママが来て店を開けてるところにたまたま出くわすぐらい。

 

M君、おつかれさ~ん。元気かえ~♪

う~ん、元気げんき。ママいつ見てもわけ~なあ♪

ありがとぉ、うれしいわぁ♡

 

謎の常連さんたちが、いつも出入りしている。

たぶん予想を遥かにこえるほど、いる。

でも最近、歳のせいか、水曜日だけ休んでると聞いた。

もうずっとお隣さんだ。元気でいてほしいと本当に思う。

 

ちょうどここを閉める頃、いつものように、隣からカラオケの声が聞こえてくる。

いい感じで賑やかだ。

今日も元気やんと、ニヤリ。

 

車に乗り込みスタートボタンを押す。

ナビに住所を打ち込む。

周りを確認しながら、ゆっくりと、、慎重に道路に出る。

 

 

これからが本当の仕事だったりする。